みんなの『読書感想文』を読んで

みなさん、微笑ましい作文ありがとうございました。少々難しいお題だったような気がしないでもありませんが、力作がたくさん届いて、茶太先生は嬉しかったです。久々の非「たけしメモ」系のお題で、皆さんの発想を楽しませていただきました。
では評価であります。
金(6茶)
・『ああ無情』を読んで(a-man)
銀(3茶)
・『リア王』を読んで(to north)
・『点と線』を読んで(OshareDorobou) 
銅(1茶)
・『源氏物語』を読んで(灰色)
・『ハムレット』を読んで(amuhima)
・『長靴をはいた猫』を読んで(nas-b)
評価のポイントは「バカっぽさ」と「簡潔さ」です。大変面白いネタながら、少々饒舌なため惜しくもランクインを逃した作品もチラホラありました。
金。『ああ無情』。この作品は饒舌ではあるものの、それを補うバカっぽさが漲っていました。清水義範の作品に出てくるバカな学生みたいで好感度高いですね。苦し紛れな感じがナイス。銀。リア王にはやられました。「リア厨」「リア工」ときて「リア王」w。絶対夏休みに「2ちゃんねる」ばっかやってて、「夏厨」とかバカにされたんでしょうね。to northさんには私の想像の斜め上を行くネタが多くて唸らされます。『星の王子様』は前半一行は思い切ってなくてもよかったです。『点と線』。続編を引き合いに出してのボケは一つのパターンですが、これは完成度高いですね。バカっぽいけど「面と立体」というちょっと難しめの言葉を使っているあたり、a-manさんと比較すると筒井康隆っぽい感じです。銅。源氏物語はぶっちゃけベタな感じなのですが、飯島愛室井佑月を持ってきたあたりの工夫をよしとします。ハムレットたけくらべもよかったのですが、少々ベタっぽかった(とはいえ着眼点はベタながら落とし方はナイス)ので、ちょっとズラした『ハムレット』をチョイス。コンスタントに銅に来てますね。長靴をはいた猫。あははははははは。猫ひろしはいつも裸足ですもんねw。そりゃキレがなくなりますわ。『吾輩は猫である』ネタは結構ありましたが、猫ひろしを持ってきたあたりが勝因でしょう。とねぬまた記者さんの『アタシは舘よ』が素晴らしかったことを付記しておきます。
では他の人にもコメントを。
>hamcap
万葉集』で浜田万葉は個人的に拍手しましたw。『インストール』『檸檬』などが佳作という感じです。『ふしぎの国のアリス』もよかったです。確かになんであのヒゲとハゲと串焼屋が「アリス」なのかは謎ですね。
>yasu777
蹴りたい背中』。私、ちょいとしたSなもんで(しなくてもいいカミングアウトを唐突に)綿矢りさの背中は機会があれば蹴ってみたいです。もう小説書けなくなっちゃったんでしょうかね。『窓ぎわのトットちゃん』。学校にせよ会社にせよ、「窓ぎわ」ってのは悲しいものです。
>G7+1
銀河鉄道の夜』は巧いですね。私もちょっと考えていたネタでしたが、メーテルにも鉄郎にも触れずに999と宮沢賢治を結びつける手法がスマートです。『シュバイツァーの伝記』は、なんか元ネタがあったような気がしますがうろ覚えでしょうか。
>abarehaccyaku
スゴいですね。本当に読んでないんだな、と思わされます。タイトル以上のことに言及してないんだものw。趣旨にバッチリ。仮に読んでたにしても感想が微妙にピンボケなのが素敵ですねw。『三四郎』はすごい。『椿三十郎』を超えました。って椿三十郎だって三十人兄弟じゃないけど。
>noda-shu
罪と罰』。ああ、親もバカなんだw。ヘタなこと言うと教師にまで親のバカがバレるので油断がなりませんね。『Xの悲劇』。気づかなかった。TOSHI視点の物語は、なんか読んでて啓発されそうで怖いですね。セミナーの参加券とかついてたりして。『世界の中心で愛を叫んだけもの』は巧いですね。二重、三重によじれたパロディなのが高度。
>CasparBartholin
いい着眼点のネタが多かったんですが、悲しいかな言葉が過剰でした。「バカが書く感想文」なのですから、文章にもバカっぽさが漂っていてほしかったです。倒置法とかバカは使えませんから。『好色五人女』は、最初の一文は思い切って切ってもよかったかも。『平家物語』もいい着眼だったんですよね。私だったら、例えば「驕ってなかったのに、みちよ*1は久しからずだったなぁ、と思いました」ぐらいにしますかね。
>i-shiken
限りなく透明に近いブルー』は銅の次点です。「挑戦してみましたが絵の具の混ぜ方の問題ではない事に気づきました」。バカがムダな手作業までしちゃったところが涙と笑いを誘いますねw。『南総里見八犬伝』は、秩父が舞台になると途端に陰惨なミステリになります。有料記者会見とかしちゃうのな。「アフリカケンネル」でしたっけ。
>ヌー
バカの壁』w。「ジミーちゃん」「寛平さん」と敬称をつけるのが妙にツボです。続編として藤山寛美坂田利夫が登場する『アホの壁』が出る…のかなぁ? 『オセロ』も「64対0」という書き方がスマートですね。ヘタに長谷川五郎方面に話を振らないのが正しいバカの姿というものです。
>とねぬまた記者
お忙しい中、参加ありがとうございます。『吾輩は猫である』。『アタシは舘よ』の完成度が本当に素晴らしかったです。『アタシは舘よ』が実際にある本だったら、文句なし堂々の金でした。『トム・ソーヤの冒険』w。「冒険モノ」でみやすのんきを持ってきましたか。年代的にツボでゲス。「みやすのんき」と聞くだけで前かがみになりそうですもの。


ということでポイント中間発表、といきたいところなのですが、よく考えたら先日のパソコンのクラッシュでポイント集計が飛んでしまいました。そんなわけで再度まとめ直しをしますのでいましばらくお待ちを。あと2〜3回でいったんしめて、初代チャンプを決めようかな、なんて思ってます。初代「根多場師匠」(称号はいま決めた。もっといい称号のアイデアがございましたらご意見乞う)の座につくのは果たして誰か? Don't miss it! Stay tuned



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*1:いま知ったけど、平家みちよって「みちよ」って名前に改名してたんだ。知らなかった。