元日シネマ

元日は各局、揃いも揃ってダラダラ長いだけでごっつおもんない番組ばかりやっているので、ついカッとなって夕方頃にTSUTAYAでDVDを借りて来てしまった(風邪ひいてんのに)。おかげで帰宅してからは23時頃まで映画三昧でありましたよ(23時以降は『円択の騎士』と『内P』を)。借りてきたのは次の四つ。
『恋は五・七・五』恋は五・七・五! 全国高校生俳句甲子園大会 [DVD]
ションベン・ライダーションベンライダー [DVD]
東京ゴミ女東京ゴミ女 [DVD]
『1980』1980 [DVD]
いやぁ、「ついカッとなって」しまったのが明らかだねぇ。まるで脈絡がないもの、邦画ということ以外は*1。特に『ションベン・ライダー』。何がしたかったんでしょうね、昨日の私は。
で、上二つは観終わった。まず『恋は五・七・五』。いいね。大して話題にならなかった映画だし、「俳句」をテーマにしている以上、どうしてもダイナミックにはなりっこない作品なのだけど、元文化系少年としては大変楽しく観ました。『ロボコン』、『スウィングガールズ』、『リンダリンダリンダ』と「女子高生青春文化系映画」を観てきましたが、どうやら私は女子高生が出てくる映画が大好きという、明快だけど決して人前では言わないほうがよい傾向がつかめました。言ってるけどね。
主演の関めぐみがカワイイ、というかキレイなのなぁ。ちょっと香椎由宇系のはっきりした顔立ちですが私は関めぐみのほうが好きです。ナヌ!? 今年公開の『笑う大天使』では上野樹里様と共演だって!? タイヘンだ! 盆と正月がいっぺんに来るようなもんじゃねえか。これで今年の「必見映画リスト」にまたひとつ加わったね*2
俳句甲子園を目指して奮闘していく姿が爽やかなのですよ。「暑苦しくないアツさ」とでも言いましょうか。最初、「俳句なんて」と馬鹿にしてたけどだんだん俳句が楽しくなってきて、一生懸命になってくるのがいいのね。作中で彼女が発表する、「風」をお題にした句が素敵。詠まれた瞬間に、見ているこちらの中にも風が吹き抜けていくような感じがしましたもの。あと散りばめられた五者五様の淡くほろ苦い恋模様もお約束とはいえ胸キュンでございました。それと、本筋とはまるで関係ありませんが、校庭でウクレレを弾きながら俳句部の女子3人が『やさしい悪魔』を歌って踊るシーンのユル〜い感じは、『ロボコン』の長澤まさみがトラックの荷台で『夢先案内人』を歌ってるシーンぐらいユルくてかなり好きです。
で、『ションベン・ライダー』。うーん、あんまり面白くなかった。いかにも相米慎二的な「これでもか!」ってぐらいのワンカット長回し(冒頭の15分がずーっとワンカット長回しだったのは驚いた)はお好きな方にはたまらんのだろうが、伝わってきたのはその「凄さ」だけだったしなぁ。おかげで主役3人の顔がはっきりと識別できるようになるのは開始20分後くらいです。1983年製作だって。舞台として横浜が登場するんだけれど、なんか「昭和のにおい」の横浜が観られるのはちょっと嬉しかったな。永瀬正敏河合美智子のデビュー作であることは有名だけれども、相米慎二、これがデビューのティーンエイジャーの俳優にムチャさせるさせる。もう木場でのアクションシーンなんて『風雲!たけし城』かと思ったっす。あ、そういえば『すぐモテ雑学!200連発』で出したかどうか覚えてないけど、河合美智子も「デビュー作での役名をそのまま芸名にした」クチなのね。作中では「ブルース」っていうニックネームでもっぱら呼ばれるけど、警官に名前を呼ばれるシーンで「河合美智子」と言われてて気づいた。
そんなところかしら。とりあえず児ポ法がなかった時代のこと、河合美智子15才当時のヌードが拝めるぞ。って微妙に食いつきにくい話題で申し訳ないけれども。
さて、これから『東京ゴミ女』でも観るかな。柴咲コウのデビュー作としておなじみの。



残り2つの感想は書かないかもしれないけど。人気blogランキング

*1:基本的に私は洋画はほとんど観ない。最後に見た洋画は二十歳の時に観た『イングリッシュ・ペイシェント』である。エヘン(←何で威張るの?)。

*2:いまのところ『ピーナッツ』『寝ずの番』が入っている。もちろんのこと全て邦画。