がんばれ、NIPPON

例によって例のごとく、使い途も特にない上にムダに難しく、偏屈な問題を出してしまった「クイズ」でした。まぁ作ってる奴が偏屈なもんで、お許しを冀いたい。今回はkurikanismさん、macrochaosさん(「100○50×でトビ」という輝かしい経歴を持つ方、ということであの方だと私は認識していますが、よろしいのでしょうか)といったニューカマーの方のご回答もいただきまして、大変嬉しゅうございました。ヌーさん、abarehaccyakuさんもご回答をお寄せくださり、「花の52年度組」(私が勝手に言ってるんだけど)が存在感を見せ付けております。欣快に耐えません。いいぞいいぞ。
では問題のおさらいでがんす。

Q.日本が初参加した1912年のストックホルム五輪の際、入場行進での日本の国名表記はローマ字で「NIPPON」でしたが、そのとき日本の次に入場した国はどこだったでしょう?

正解発表の前に、私が出したヒントを振り返ってみましょう。
①その国名の頭文字はアルファベットでいうと、日本の次の次の文字に当たる。
②現存する国である。
③北半球の国である。

この三つでしたが、①に着目してください。問題文では、「日本の表記は『NIPPON』」だと言っているのに、ヒントではあえて「日本の次の次の文字」とぼかしています。つまり一言も「Nの次の次の文字(のP)」とは言っていないのです。
ということで正解はルクセンブルグ(Luxembourg)でした! 正解者はてんぐさん!(明言されてはいませんが、間接的にルクセンブルグについて言及しているので正解とみなします) おめでとうございます。灰色さん、惜しすぎる。ていうかアホすぎるw。リヒテンシュタインでもう油断しちゃったんでしょう(ストックホルム五輪にはリヒテンシュタインは参加していません)。アルファベットで「L」の2文字前はもちろん「J」ですね。macrochaosさんがちらっとおっしゃっていましたが、詳しくはこちらをご参照ください。http://www.naash.go.jp/muse/news/news3.html

開会式の入場行進の順番は、通常アルファベット順に行われます。このとき、日本は、イタリア(ITALY)とルクセンブルグ(LUXEMBOURG)の間で行進しました。日本は、「NIPPON」のプラカードを持って行進していますので、本来ならルクセンブルグの後に行進しなくてはならないはずです。
しかし、写真を見ると、確かに日本の後にルクセンブルグの選手団が行進しています。(中略)
なぜこのようになったかというと、当初、ストックホルム組織委員会は、日本のことを「JAPAN」という扱いでいましたが、嘉納団長が大会直前になって「NIPPON」を主張したためです。この主張が認められ、プラカードの国名表示は「JAPAN」から「NIPPON」になりましたが、入場行進の順番までを変更することはできなかったようです。

日本初の五輪という世界への晴れ舞台に際し、日本語の発音を活かした「NIPPON」の表記で入場行進をしたかった、というジゴロウ愛国心が見ては取れないでしょうか。もちろん増田ではなく嘉納ですよ。
ってちくしょう、ググると出てきちゃったのかぁ。私はこの問題、大学1年ぐらいのときに『オリンピック100年史』みたいな本から作ったのですけども、10年間どこにも出す機会がなく寝かせておいたのでした。日本が「NIPPON」という表記で参加した、というのは昔、TBS『史上最強のクイズ王決定戦』の本戦3択で出題されていたのをご記憶の方もいるかもしれませんが、こんな裏側があったわけですね。
今回は、非クイズ研のてんぐさんが正解の快挙です。素晴らしい。しかも欧州司法裁判所の所在地といううんちくもひとくさり述べて。お見事。まぁこんな調子の偏屈な問題を目指してるんでなかなかネタを探すのが大変なのですが、また次回、適当な問題が作れたら出しますので、皆様、奮ってご回答くださいませ。



村主章枝ってともさかりえに似てない? 人気blogランキング