GO! SHIT! GO! 四句目

今回も力作をたくさんいただきました。感謝であります。
では例によって、天・地・人から。
天:歌舞伎町 大川栄作 指名料
スターどっきり』のお色気どっきりを詠める句ですね。そうだとしか思えません。懐かしさに思わず天。
地:李麗仙 山村紅葉 賭けゴルフ
リアリティを追求した句ですね。加藤秋邨の人間探求派の流れにある句といえましょうか。返句として、私から「サングラス 大鶴義丹 パチンコ屋」を送ります。
人:宇津井健 アキストゼネコ 常陸山
うって変わって、シュルレアリスムですね。西東三鬼を思わせます。「アキストゼネコ」はひらがなだと尚よかったでしょう。 
ではお一人お一人に講評を。
>noda-shu
実質、初投句ありがとう。初回ながら、レベルの高さを感じました。「スズメバチ…」は、森繁もいよいよ年貢の納め時、「前門の虎、後門の狼」的な危機一髪感を詠める、スリリングな句です。「二次試験…」は、やがてなべやかんが死ぬんでしょうね、毒ガス出てきて。
>OshareDorobou
「ご成婚…」が光っていました。ぬらりひょんも一生の不作に泣くはずです。「青い空…」は天地人に近かった。「青い空」も「白い雲」も雀荘の名前なのでしょうね、きっと。「鬼瓦…」には技巧を感じます。
>abarehaccyaku
KingTowerさんの指摘どおり「正露丸…」がいいですね。「5年物…」はおぞましい作風。「泥団子…」は写実的ですね(写実?)。見たまんま、ということでしょう。
>うさ
全体にシュルレアリスムですね。「始業ベル…」が特に。「新子安」と「ルンビニ」を結びつけたあたりも斬新。
>KingTower
「林家ぺー…」や「徳大寺…」に、安易にシュルレアリスムに着地しない、緊張感のある句風が垣間見えます。
>ryuta231
「山手線…」や「魚沼産…」、「福禄寿」が個性ですね。羅列派、とでもいえましょうか。昔、『ハイスクール奇面組』の中で「三畳紀 ジュラ紀 白亜紀 八代亜紀」というのがありましたが、それに近いものを感じます。ただ、飽きられるのも早いと思われますが。
また、1ヶ月後ぐらいをメドにやります。今度はもうちょい縛りをつけてみようかな、とも考えていますが(離婚歴のある芸能人を折り込む、とか)まだ未定。次回もお楽しみに。