ジャパン抜歯ング

というわけで歯を抜いてきました。右下。いちばんデカくて太い歯ですよ。「一斗さんは体格もいいから、きっと骨も太くて抜くのが大変かもしれないなぁ」なんて先生に脅かされながら診察台に座りました。ドキドキ。麻酔を打たれる。4〜5本ばかり打たれる。右顎の奥に注射針がスゥーっと入っていき、鈍い痛みが走る。と、しばらくしてその部分の感覚が徐々に喪われていき、やがて右顎全体の感覚はなくなった。舌さえ、右半分は自分のものであるという感じがしない。
で、あとはもう初体験みたいに、ひたすら目をつぶって終わるのを待つ(何の初体験?)。あの、キュイィィィィィィンという、聞くだけで歯が痛くなるような音のドリルで、私の歯が削られていく。「痛かったら言って下さいね」といわれるが、少々の痛みはガマンする。男の子だもん。ていうか大人だしな。とにかく、激痛が走らぬよう、後であんまり腫れぬよう、早く終わるよう祈りつつ目を閉じてなすがままにされる。と、先生が私の顎を抱きかかえ、おそらく(大工道具の方の)のみみたいなもので、歯をグイーッと押しまくる。それこそ「犯人はバールのようなもので…」の世界で、歯をこじ開けちゃうぜよ、という感じ。麻酔が効いているから痛くはないのだが、歯が強い力でグイグイと押される感覚は感じる。「せ、先生、まだ…!? あたし、あたし、もう(そろそろ歯がボキっと)イっちゃうー!」と思ったところで先生の手が止まる。あれ、先生? 「はい、抜けましたよ」。終了〜。口内をうがいで洗い流し、無事抜歯成功。先生から、真っ二つに割れた血まみれの親知らずとレントゲン写真を見せられる。私の歯はほぼ横倒しで生えていたので、手前の歯に接している部分をまず削り、しかるのち抜こうとしたものの、歯根が下顎骨をがっちりホールドしていたので、歯を真っ二つに割り、破片を一つずつ抜いた、とのこと。まぁ、抜けてしまえばどうだっていい説明である。うがいはしないこと、食事はできれば麻酔が切れてから、酒と熱い食べ物と激しい運動と熱い風呂は今日はNG、などの注意事項を受け、まだ痺れている顎を押さえつつ、帰宅。抜いた痕から血が泉のように湧き出していた。
というわけで、ジャン、歯を大切にね!(by デン子ちゃん。デンタルの子、だけど)。



     明日はスキップカウズのライブに行きます。楽しみだ。人気blogランキング