GO! SHIT! GO! 8句目

えー、回を重ねるごとに安定してまいりましたGO! SHIT! GO!、今回も皆さん、いい句で盛り上げてくださいました。今回は大爆発するような文句なしの金、というのがない代わりに、どれもこれも銅以上、という粒のそろった句会になりました。おかげで選考も悩ましいものに。ありがとうございます。「早く(根多場)やって、私、(投句のメンバーに)入れて欲しいの」というリクエストをいただいていたこまさんも、満を持しての登場ですよ。
では評価です。
金(6茶)
原材料 ニラ 三杯酢 鈴木杏(ヌー)
銀(3茶)
前田吟 犯され志願 撞木反り(to north)
本仮屋 ユイカ急いで 口で吸え(こま)
銅(1茶
四六時中 猿にオナニー 仕込むBoA(OshareDorobou)
五月雨を 「食えるの?」と訊く 矢口真里(とねぬまた記者)
ファインプレー 荒俣宏 三重殺(eg70658)
入選の六句の講評。まずGO! SHIT! GO!の申し子、記念すべき第1回のMVPであるヌーさんが金。リズムがよろしく、「鈴木杏」という字面が本当に原材料の野菜か何かに見える上、五・七・五の中に要素を4つ入れた技巧が金です。ニラと三杯酢まみれの鈴木杏、という絵も素敵ですね。次、銀には下ネタ(と私は受け止めた)2つをチョイス。to northさんのいいですね、前回のabarehaccyakuさんの「スケベ椅子」と同様、無駄なものがなく、実に味わい深い世界が構築されています。「犯され志願」って言葉がバツグン。下ネタを詠める人は数あれど、この世界観はきっとto northさん独特のものでしょう。初参加のこまさん。いいですね、「本仮屋ユイカ」を「八・四・五」で使ったのが初参加離れしたテクニックです。私もなのですが、つい芸能人の名前は五か七で使いがちですから。そしてそんな可憐なユイカに「口で吸え」。スネークマンショーですよ。もう当然私の中で浮かんだ絵は、トロンボーンのマウスピース的なものを咥えさせられているユイカですから。そりゃ思わず私の心にも五、六発浮かびますって、『ファイト』が。続いて銅。OshareDorobouさん、「四六時中」。一言、「ヘンタイ」と申し上げるw。BoAってのが深い。「メリクリ」って曲も歌ってましたしね。何ていうかその、「姦流ブーム」って感じですわ。とねぬまた記者さん。「意味のある句」とのことでしたが、その中に秀作が。「五月雨を」は、意味とシュールの皮膜、あわいを詠みました。ありそう、でもなさそう、やっぱりありそうという感じがいいですね。「古手川と」も秀逸でした。eg70658さん。「ファインプレー」をする荒俣先生をぜひ見てみたいです。金田一先生も「経験済み」で詠んでいましたが、両者って似てますよね。これから押し甲斐のあるキャラといえそうです。
ではその他のコメントを。
>yasu777
「松島を」と「ユンソナが」がいいですね。さだの金遣いのデタラメっぷりが「二つほど」の中に込められています。あとユンソナが人を罵るところを見てみたい。罵られたくはないけど。
>hamcap
「実写版」がテキトーでいいですね。ライスだって「実写」だっつのw。でも絵が浮かんで笑いました。「クモ合戦」、何だかそういうことをやり出しかねない人ですね、伴は。
>G7+1
「美しい」ですが、残念。それを受けて下五につなげていいのは真中瞳原史奈安めぐみと決まっています。「あべなっち?」「14年」「局アナを」は、いつものG7+1さんワールドという感じで好きです。
>Greenwood
「貴方のが」、銅候補でした。単に「中学生のHな妄想」なんですけどw。でもそれが好感度大。リビドーだけで詠んだ、粗削りなダイヤの原石みたいな句です。「リビドー山のマラ手チョップ」って感じ。
>ダビンチ福助
「網タイツ」がよかったですねー。惜しくも他の下ネタに競り負けましたが(って「下ネタ」だったの?)。「朝帰り」、内田家の平和な朝を乱す事件ですね。裕也さんもおっかなびっくりだ。
>amuhima
猫ひろし」押しですね。ただ、押しキャラにあまりにも出落ちな人、笑わせようというベクトルを内包している人を持ってくると爆発力は弱くなってしまいます。過去に押された「温水洋一」も「谷隼人」も、決して彼らは人を笑わせようとしているわけではありません。が、そういう奴らを笑うからこそ意味があるのです。
>abarehaccyaku
公文式」、いいですねーw。「ヤっててよかった、蒼井そら」ですよ。会社の先輩のコイデさんに似てます。だから実名出すなっつの。「葉っぱかな」の突き放し方も素敵です。「今井美樹」てw。
>CasparBartholin
カテナチオ」、お初の一句がそれですかw。「西一」だったらもっと面白かったのですが、アニメ・漫画のキャラは収集がつかなくなるんでナシです。「謝国権」は深いなぁ、暗闇って感じ。
>noda-shu
阿藤快」よかったですねぇ、惜しくもあと一歩でしたが。noda-shuさんは下ネタで攻めなかったので、相対的に句の質が際立ちました。意図しているのかいないのか知りませんが、こういう作風の人は必要とされます。「命乞い」もうまいですね、重ねるところが。
というわけで今回の根多場はこれにて。次回は私のバースデーである6月15日にやります。「一斗茶太生誕28周年記念」の根多場を、ぜひ盛り上げていただきたい。やるお題はまだ決まってませんけど。ではバイバイブー。
ポイント中間発表
1位 とねぬまた記者(7茶)
2位 abarehaccyaku、ヌー(6茶)
4位 OshareDorobou、to north(4茶)


『のだめカンタービレ』って漫画が面白いらしいね、読んだことないけど。人気blogランキング