♪ちやほやしてよ あたしほら美人〜

よく言われることだが、俗に「美人は3日で飽きる。不美人は3日で慣れる」という。女性に対して大変に失礼な物言いであるが、耳にしたことのある方も多いだろう。また、失礼でありつつもどことなく言い得て妙というか、「なるほどうまいこと言うな」感があるので人口に膾炙しているのかもしれない。
で、私の個人的な印象としては、前段の「美人は3日で飽きる」というのはなるほどわからないでもない。いや、「飽きる」というのはちょっと正確ではない。「美人は3日で見慣れる」というべきか。私の知人にも、たいそうな美人の方が何人もいるが、初対面の印象というのはやはり会う度に薄れてゆくものだ。はっと息を飲むほどの美人も、何度か会ううちに、「普通に美人」へと変わっていく。こういうのを価値逓減の法則というのかしら違いますかそうですか。だからきっと真中瞳原史奈仲間由紀恵矢田亜希子も、私の身近にいて頻繁に会っていたら段々と見慣れていって、最初のときに感じた「ため息をつくような美しさ」ってものは徐々に感じられなくなっていくのだろう。押尾先生、頑張ってください。
で、後段の「不美人は3日で慣れる」だが、これは私は間違っていると思う。いくらなんでも一週間はかかる、ということではない。私は世の中には2種類の女性しかいないと思っているからだ。すなわち、美人な女性と、とても美人な女性である。
ゴメン、ちょっと言い過ぎた。まぁこれは多少大げさであるにしても、だいたい私はそのように考えている(もちろん、好き嫌いとは別の話だけれど)。今まで28年間生きてきたが、実際にお会いしたことのある女性の中で、失礼ながら「不美人だな」と思ってしまった女性は11人しかいない*1
ところでこと異性の容姿への論評という点では、おそらく女性のほうが辛辣なのではあるまいか。「イケメンは2日で飽きるけど、ブサイクは2秒と見てられない」くらい言われちゃったりして。残念ながら2日は飽きずに見てもらえる部類に入らない私にとって、武器とすべきものは違うところに求めなければならないだろう。そんなわけで、色々なひきだしにたくさんの中味を備えた、人として飽きられないような男になりたいものである。男女問わず、そういう人というのは魅力的だし、接していると楽しく、常に新鮮な感覚を味わわせてくれる。「噛めば噛むほど味が出る」ような、『スルメ男』(スキップカウズ)を目指すのだ。来年の目標はこれだ。オー!
ところでかつての上司で、顔も横柄な態度も大橋巨泉にそっくりな、大変にいけ好かない課長がいた。ところが奥方がとても美しいと評判で、実際に拝見したが確かに綺麗な方であった。部下の誰かが「課長の奥さんはとてもお綺麗で云々」と言ったところ、課長は「『とてもお綺麗』かどうかは知らないが、まぁ俺はああいうのが好みだな」とのたまった。これはこれで、ちょっと「お主、なかなかやるな」的な発言だとは思う。



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*1:そして、その11人の中にここの読者の方はいない(多分)。