我ながら実にバカなことを書いたので、できれば読まないことをお勧めします

鼻毛カッターを購入してみた。
油断しているとうっかり飛び出てしまいがちな、シャイなあんちくしょうを退治すべく、一心不乱に鏡の前でちまちまと作業。おかげで大変すっきりとした鼻腔になった。ということで証拠写真をアップ…、え、いらない? そうですか。
しかし私も含めてだが、男で彼奴がちょろりと飛び出ている人は結構多い。おっさんなんかだともう盛大だ。「ヘア解禁」である。私が見た中でいちばんひどかったのは私が中学生のときの社会科の教師で、もう重力に逆らうように上向きに生い茂っていた。同じ男とはいえ、なかなか指摘もしづらいものである。
いや、男ならまだ笑えるだけで済むが、問題は女性である。しかも若い女性だ。これは相当、取り扱いに悩む問題である。私は一度だけ、若い女性の飛び出しているそれを見たことがある。やはり中学生の時分だが、担任だった先生(新卒だったから当時まだ20代半ば)が、うっかり彼奴を鼻から少しだけのぞかせていたのである。まだ思春期バリバリ、現役のD.T.で、女性に対する幻想を抱きまくっていた(というより「女性=幻想」だった)当時の私の、この曰く言い難い気持ちを想像せられよ。あれは未だに覚えているが、とりあえず見なかったことにして済ませてしまった。それが中2の頃の私なりの結論だったのである。果たしてそれが正しかったのかどうかはわからない。だが、これが先生だったからまだしも、自分の恋人なり妻だったりしたらどうか。話と心境はもっと複雑になってくる。付き合い始めの初々しい時期なら、「やあ、珍しいこともあるものだ。彼女の鼻の穴にヒジキがついているとは」くらいは考えて現実に目をつむり、まったくなかったことにしてしまうだろう。また、少し時期が進んだら「何でそんなものに気づいてしまったんだ! 気づかなければ2人はきっと幸せなままでいられたのに。俺のバカバカバカ!」と自分を責め苛んだかもしれない。とりあえず、今のところ私はお付き合いしている女性に彼奴の飛び出しを目撃されたことはあっても、お付き合いしている女性の彼奴の飛び出しは、幸いなことに目撃したことはない。だが、いつやってくるかもしれない「その日」のために、平素から覚悟はしておきたいものだ。
想像することしかできないが、人前(しかも異性の前)で「あの、彼奴が出てますよ」とうら若き女性が指摘されるというのは相当な恥ずかしさなのではないだろうか。たとえば「パンツが見えてますよ」というのとどちらが恥ずかしいだろう。これも想像でしかないが、これだけマイクロミニやローライズジーンズが流行した昨今、女性のパンチラへの心理的ハードルは相対的に下がっていて、むしろ「彼奴チラ」のほうが、より羞恥の度合は強いのではなかろうか。大昔は、嫁入り前の女性が男に裸体を見られたら「責任とって結婚して」みたいな話になったものだ(って見てきたように言ってますけども)。それが今だと裸体や下着姿なんぞではなく、むしろ「彼奴チラ」「ハミ彼奴」のほうが恥ずかしいのかもしれない。だとしたらそれを見られた場合、「あたしのそんなものを見られちゃったからには、恥ずかしくてお嫁にいけない。責任とってよね」ということに…ならないか、やっぱり。
ところで科学では解明できないほどミステリアスなのが人間のリビドーとフェチズムの世界であるが、「腋毛フェチ」用のサイトなりビデオなりは既にあるやに聞く*1。しかし、「鼻毛フェチ」用のそれは、不勉強ながら(って間違いなく勉強しなくてもいい分野だけど)聞かない。ものすごく構図を単純化して言えば、裸体と鼻毛の共通性は「それが通常、隠されているものであり、他人に見られることによって見られた側が羞恥の感情を抱く」点にある*2といえる。それが徒に性欲を刺激・興奮させるか、普通人の正常な性的羞恥心を害するか、善良な性的道義観念に反するかの違いだ。もっといえば「長谷川京子のヌードと鼻毛、どっちが見たい?」という話である。
しかし、需要は供給を生む。「俺はどうしても長谷川京子の鼻毛を見たいんだ」という人間が一定数いるのであれば、そこに何かしらの供給が起き、マーケットができる。現に腋毛フェチのそれは存在しているではないか。だとしたら、我々はまだ手付かずの鉱脈、大きなビジネスチャンスを「常識」というフィルタに邪魔されて見つけ出せないでいるだけなのかもしれないのだ。
そのうち、「過激女子○生盗撮! あの名門校のコの鼻毛が奥のオクまで!?」とかいう惹句のビラがあなたの家のポストに投げ込まれる日が来ないとも限らない。絶対来ないと思うけど。



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*1:ちょっと調べてみただけでこんなん見つかった(セクシャルな画像や表現が一部含まれています。クリックの際はご注意を)。http://homepage3.nifty.com/kojiabc/wakige/holl.htm。一応ここに、腋毛フェチの彼らが腋毛のどこに魅力とエロスを感じているかの説明が少し書かれている。死にそうなくらいヒマだったら、読んでも損はしないだろう。

*2:腋毛フェチの主張にも同様の部分がある。