キャスティング決定!

ベタな学園ドラマ『熱血実習生、茶太真剣です!(仮)』のキャスティングを、思い切り非ベタな方向性でやってもらおうというこのお題。私の個人的な感触としては、「久々のヒット」だと思います。今回は「肉まん」さんというニューカマーの方のご参戦もあり(ありがとうございます)、盛り上がったのではないかと思います。もう今回は皆さんのネタが愛しくて愛しくて。新ネタが書き込まれるたびに、見ては笑ってました。外出先でうっかりケータイでチェックなんかしちゃったらもう大変ね。笑いを堪え切れず、電車内とかで挙動不審なニヤニヤを浮かべる私がいたわけです。必ずおひと方に一つ、ツボ的なネタがありました。そうそうあることじゃござんせん。はっきり言って今回入賞を逃した方のネタにも、レベル的には入賞だったというものはいくらもあります。いつにも増して入賞6作品を選ぶのが悩ましかったこと。そんな激戦を制し、メダルを手中にした栄光のネタアスリートたちは彼らです。


金(6茶)
茶太の住むアパートの大家、困ったことがあるとさりげなく助けてくれる:小林(エルヴィス・プレスリー)(TownBeginner)
銀(3茶)
・いつも鉄下駄を履いている茶太のクラスの番長:ムスタング小倉一郎)(とねぬま)
・病気の母をかかえ、自分の将来に対してぼんやりとした不安を抱いている女子生徒:愛子(本人)(かとう)
銅(1茶)
・「あ、あ、謝りたまえ!」が口癖のダメ教頭(千代の富士)(abarehaccyaku)
・言葉使いは粗野だが人情に厚い、硬派な番長(アシモ)(ヌー)
・「うちの子をど〜ぞよろしく」が口癖。1−A渡辺の父の市議会議員(マイク・ベルナルド)(noda-shu)


まず。TownBeginnerさんが初の受賞です。常連ながらいまいち銀の壁を破れませんでしたが、見事にブレイクスルー。もうね、こんなエルヴィスのムダ使い見たことないw。世界的超ビッグネームを起用しておきながら、チョイ役のアパートの大家(好人物)しかやらせない。バツグンです。むろん晩年の太っちょエルヴィスでしょう。これがジョン・レノンとかマイケル・ジャクソンじゃダメです。もうプレスリーで。『アパートロック』です。♪シャーレた大家の計らいでー。続いて。とねぬまさん。久々の入賞です。確かに私は小倉一郎がツボです。しかし、単に「番長=小倉一郎」では入賞には至りません。「+鉄下駄」でもまだです。「ムスタング」、これ。やった、お見事。もうトントントンときれいに乗せていきました。「コサキン」リスナーにはやはり得意分野だったのでしょうか。他にも「クラス1目立たない女生徒:ともみ(美輪明宏)」もナイスでした。かとうさん。「(本人)」というネタは他の方も使っていましたが、これは文句なし。学園ドラマというお題にぴったりハマり、かつ実際いそうな翳を抱えた役柄なのですが、最後にキャストを見てドーンと来るという「ひき付け方」が秀逸。また「役名に苗字がない」というのも「(本人)」の意味を際立たせていて佳し。時事ネタなのも評価できます。お次は。八嫡師匠です。いやぁ、意表を突いてました。「あ、あ、謝りたまえ!」が口癖なのに、ウルフw。ダメ教頭なのに、国民栄誉賞ww。もう絶対前半読んだときに「(千代の富士)」ってくるなんて思いませんでしたもの。学食のオバサンに金田一秀穂先生を持ってきたのも甲乙つけがたい出来でした。ヌーさん。あーあ、やっちゃったかw。外国人を起用するのまでは、まぁ思いつく人がいるだろうと予想してましたが、とうとう「人間じゃないもの」をキャスティングです。やったもん勝ちではありますが、最初に思いつくのは容易ではありません。面白うございました。ただ、ちょっとばかしやり過ぎの感があるので銅に。noda-shuさん。バカだねぇ、君。なんでマイク・ベルナルドが「うちの子をど〜ぞよろしく」なんて言うんだよw。なんだよ、「ど〜ぞよろしく」ってw。教師とか生徒とかでなく、「生徒の親」という隙間をうまく突いての銅でした。


では他の方へも講評を。
>lasen=judy
「おでん屋の親父・杉山さん(北村晴男)」。リアリティ追求路線ですねぇ。悪くないです。「言う時は結構キツイことを言う茶太の彼女・夢野知美(だいたひかる)」。意外とだいたひかるってツンデレというか、彼氏にはキツいこと言わなさそうですが、だいたが彼女という設定はアリです、個人的に。「『砲丸投げ』の熱血体育教師・五反田正孝(鉄拳)」。あははははは、シュールも押さえてますね。
>SHINODA
「2歳年上の新米女教師・矢内(水森亜土)」。うわぁ、うざってぇw。「生徒から恐れられている暴力体育教師・桐谷(ドランクドラゴン鈴木)」。これは入賞レベルだったのですが、私の例題のコロッケと微妙にカブっていたため残念ながら。でもドラドラ鈴木の起用はコロッケよりナイスでした。香田晋よゐこ・濱口を優等生役に使った勇気と、菊間の入浴シーンの意味不明さもよろしかったです。
>CasparBartholin
茶太を陥れようと下着姿で誘惑し」。おっ、もしかして『めぞん一刻』ですか? 「真面目が服着た学級委員:井上(CHEMISTRY川畑)」。これ、好きだなぁ。どう転んでも「真面目が服着た」ようには見えないですもの。「学園を真に支配する悪の総元締め:和久井カツノ(黒木瞳、声:曽我町子)」。これは技能賞モノですなぁ。黒木瞳出してんのに。ていうか曽我町子てあなたw。
>yasu777
「執拗なセクハラに遭っている弱気な英語教師:川浜(光浦靖子)」。うわぁ、かわいそう(涙)。別段、ファンというわけではありませんが、せめて役柄ぐらい、彼女にいい目を見せてあげたい。「アダルトビデオに出ていたことが生徒にバレてしまい(略):大和田(坂本一生)」「実習先からの帰り道に必ずいる安キャバレーの呼び込み:神林(小倉智昭)」。変にリアルなのがいいですね。結構ツボです。
>G7+1
相変わらず独自の「G7+1ワールド」を展開しているG7+1さんですけれどもw。リポート丸写しの「元朝 冬美」とかね。マナ役をカナ、カナ役をマナにやらせるという、双子のアイデンティティ丸無視の配役も見逃せません。「土手をジョギングしている外国人女性(ライス)」。あははははははははははは。金八オマージュ風のカメオ出演ですね。荒川土手をね。コンドリーザが。
>てんぐ
「女生徒に人気があり過ぎて男子から目の敵にされている進路指導:水野(宇都宮隆)」。あのね、なんでね、この2006年に「T.UTU」なのかとw。このへんの中途半端さがナイス。中途半端といえば私がほのかな思いを寄せられるのが松田純てw。確かに古いです。「サザエさんで言う花沢みたいなポジション。:堂田(谷亮子)」。これ、ヤツは意外と日本国民にとっての「花沢さん」なのかも…。
>a-man
ちゃんと各話の副題まで考えてくださいました。芸コマです。「ビール片手に吼える番長(椎名誠)」。教師として見逃すわけには行きませんが、こういう生徒好き。「NASA開発の教育ロボ『エディ』(プーチン大統領)」。これ、キャスティングもさりながら「熱血教師VSメカ教師?」って副題がいいですねぇ。結局「教育は計算ずくじゃない。やはり人間の血の通った熱血だ」みたいな情緒的結論に。
>肉まん
初のご参加でした。ありがとうございます。もしかすると、ネットラジオのリスナーの方でしょうか? オンエアでブログについて告知した後に投稿がありました。「言葉責めするドSの恋人:キュリー夫人」。あの超偉人がドSですって。大胆濡れ場で清純派の殻を破ります。「学校に入り込んで生徒を恐怖のどん底に突き落とす野良犬:高倉健」。あははははははははははははははは。これいいなぁ。よろしければ今後もぜひ。
>hamcap
「教師・生徒の溜まり場となっているもんじゃ屋を切り盛りする夫婦(ジャイアント白田&赤阪尊子)」。その2人がやってるんだけど、大食いチャレンジメニューとかは一切ない方向でお願いしたいですねw。あえて触れない、という。でも店内には番組出演時のスチールとかが飾ってあって、客に「あれ、これおばさん? 昔、TV出たの?」とか訊かれても微笑で無視、みたいなね。
>i-shiken
「微妙に劣情をあおる仕草をする理事長:香川(田中裕子)」。うおおお、これツボっすねぇ。田中裕子ってのがバツグンです。私なら「茶太の下宿の近所の商店街のお肉屋のおばさん(未亡人)」でいきます。「あら、また? お兄さん、うちのコロッケ好きねぇ。いつもありがとう」みたいな。「礼儀に厳しいが優しい近所の乾物屋店主:杉田(アレクセイ・パジトノフ)」、あの人の顔なんて知らないよw。


いやぁ、しかしアレですね。やっぱり私、芸能人ネタで遊ぶの好きですね。今回のもこんなに面白く仕上がるとは思いませんでした。最近ご無沙汰ですが、黎明期のヒット企画に「GO! SHIT! GO!」があったことからもわかるように、この手の企画は私のツボです。またちょっと、似たようなのを考えてみたい所存。
ということで第2ピリオドも5戦目が終わり、折り返しです。まだまだ全然遅くありません。どなたにも、優勝のチャンスはあります。頑張ってくださいませ。



ちなみに今回の元ネタは『代打教師・秋葉真剣です!』です。人気blogランキング