♪な〜みだで〜綴り〜終えた〜

「恋と戦争は似ている。始めるよりも、終わらせる方が難しい」なんてなことを言った人がいたそうだけれども。
私の、非常に乏しく、かつ随分昔の体験によるならば、なぜか今まで女性からお別れを告げられたのは、手紙で、ということが多かった(まだケータイメールなんてものが普及する前のこと)。これはやはり、メンドくせぇことは直接会って話したくないから、相手の顔を見なくても済む手紙で済まそう、ということなのだろうか。まぁ、きっとそうだったんだろう。しかし、それまでの流れや空気なんてものをまるで無視して、唐突に用件だけを告げる手紙ってのもなかなか心臓に悪い。異議申し立ての許されない判決文がある日ポストの中に投げ込まれたりする(あるいは、別れ際に手渡される)ようなものだし。
幸か不幸か(?)、今まで私のほうから女性にお別れを切り出したことというのはないけれど、もし自分がその立場だったらどうするだろう? やはり手紙にしてしまうだろうか? それともちゃんと直接会って、しっかり話すだろうか? もちろんケースバイケースではあるんだろうけれど。
できることなら、終幕にだって「予告編」はほしいと思う。それは、単に手紙かそうでないか、というだけの話ではない。いきなり「Fin」マークが出る映画は、観客だけじゃなくて役者も戸惑ってしまうだろう。たとえそれが三枚目で道化役のさえない俳優だったとしても。



まぁ、そんな機会もずいぶんないですが。人気blogランキング