『舞姫通信』

重松清舞姫通信』読了。舞姫通信 (新潮文庫)
内容、感想、評価などは大胆に略。印象に残ったくだりを引用したい。

人は死ねる。
いつ。いつか。いつでも。
人はいつか死んでしまうし、いつでも死ねる。
(中略)
「いつか」と「いま」を隔てるものはなんであるのか。僕達はなぜ、「いつでも」を抱いたまま切れ目なく並ぶ「いま」を順繰りに踏み締めて、「いつか」へ向かうのか。僕たちの「いつか」は、どこにあるのか。
誰も答えられはしない。僕の「いつか」は君の「いつか」とは違うし、君の「いつでも」も別の誰かの「いつでも」と同じではない。
だから、すれ違うだけの短い「いま」を君と一緒に過ごした僕は、君に祈るしかない。
君の「いつか」が、ずっと、ずっと、遠い日でありますように。
君の「いつでも」が、逃げ水のように、いつも「いま」よりも少しだけ先にありますように。


『トワイライト』も未読なんで読まないと。人気blogランキング