今日の拾い物
例によって例の如く、図書館で調べものをしてたら、天皇陛下が皇太子時代にご成婚された際、それを祝う『ご成婚お祝いの歌』というものが作られていたことを知った。
これって有名な話ですか？ とりあえず私は初めて知ったかも。しかもアレだぜ、「婚礼祝典序曲」とかそんな荘厳なものじゃないんだぜ。歌詞つきですよ歌詞つき。かなりグっとくるリリックだったので、あえてコンプリートでご紹介。
一 皇太子さまおめでとう さくらの国を日の丸の
旗でうずめて 祝いましょう
みんなのプリンス プリンセス
今日はめでたい ご成婚ラララご成婚
二 皇太子さまおめでとう 千代田の森に春が来て
皇居広場に 鳩も鳴く
お濠で泳ぐ白鳥も
つばさならべて おでむかえラララおでむかえ
三 皇太子さまおめでとう 仲よし小よし輪になって
みんな笑顔で 讃えましょう
東宮御所の 空高く
平和日本の陽がのぼる ラララ陽がのぼる
作詞：島田磐也、作曲：原賢一だそうです。って誰？ とりあえず「ラララ」のくだりが個人的にオキニ。「ご成婚ラララご成婚」てｗ。
大らかというかなんというか、そんな時代だったんだろうな、あの頃って。昭和34年。東京オリンピックもまだの頃ですよ。ほんのひと昔ほど前はまだ戦争してたんだけど、それが終わって国民の目には、遠くに目指すべき未来、達成すべき幸福が見えていた、というより共有されていた時代。そんな中のご成婚は、もういまの私らが想像できないくらい底抜けに明るく、国民みんなが心から寿ぐべき慶事だったんだろうなぁ、というのがこの歌から感じられるのです。ちょっと勢い余っちゃった感はあるけど。なにしろ現皇太子殿下のご成婚のときにはそんな歌、作られたでしょうか？ って作れるわけねぇよそんなもん。やっぱり大らかな時代だったんですな。
これをリアルタイムで歌ったことがある、レコードを持っているなど、何か情報をお持ちの方がいらっしゃったらお待ちしております。って当方の読者様の年齢層がそこまで広いとは到底思えませんが。
