62回目の夏

暑いですね。お盆ですね。もう8月も半ばですよ。そう、今年も8月15日、あの終戦記念日がやってきます。ということで、先の大戦をテーマにした問題を出してみたいと思うのです。

Q.太平洋戦争末期の昭和20年4月、米軍が日本国民の戦意をそぎ、速やかな降伏を勧めるべくB29から撒いた宣伝ビラの文句です。
 『日本よい国花の国 五月六月灰の国 七月八月○○の国』
 さて、○○の中に入る言葉は何でしょう?

東京大空襲が同年の3月のことです。もう誰の目にも戦況が末期であることは間違いなく、各地が焦土と化す中、米軍が日本国民に対して「ユー、降伏しちゃいなよ」というメッセージ、プロパガンダのビラを撒いたわけですね。七五調で脚韻も踏んだ戯れ歌調の文句で、なかなかよくできた(といってはヘンですが)文面だと思います。このネタ、阿川弘之の随筆で見つけたんですけど、彼はこの文面の作者を「おそらく、日系二世や白人のアメリカ人ではあるまい。『日本語がよく出来ます』程度の素養で、これだけ簡潔な敗戦予告の文章は創り出せない気がする」とし、「日米開戦後のいはゆる残留組(交換船に乗るのを拒否して居残つた邦人グループ)の中から、文才画才宣伝の才ありさうな人物をかなり大勢士官待遇で採用し」て、作らせたものではないか、と推理しています。が、もちろんこの文句の作者が誰なのかはわかりません。すべては歴史の闇の中です。そして皮肉なことに、昭和20年4月以降の日本の運命は、まさにこのビラの文面どおりになってしまうのです。これがヒント。
62回目の終戦記念日を前に、当「一斗茶太的日常」も、先の大戦に思いをいたし、内外の方々の多大な犠牲や労苦のうえに現在の平和で繁栄した日本があることに追悼と感謝の意を表すものであります。クイズでですけど。




8月15日は靖国神社に行ってみようかと思っています。人気blogランキング