平和を願って

終戦記念日を明日に控えてタイムリーなクイズでございました。回答受付をちょっと延長しましたが、延長してよかったと思います。いろいろなお答えが寄せられて、とても興味深く拝見しました。頭を使って考えてくださった皆様、ありがとうございます。では問題のおさらい。

Q.太平洋戦争末期の昭和20年4月、米軍が日本国民の戦意をそぎ、速やかな降伏を勧めるべくB29から撒いた宣伝ビラの文句です。
 『日本よい国花の国 五月六月灰の国 七月八月○○の国』
 さて、○○の中に入る言葉は何でしょう?

正解は……「よその国」でした! ということで正解者はなーし! 残念でした。しかし、正解よりも正解らしい(といってはヘンですが)答えがいくつも出て、唸らされてしまいました。特別の解説は必要ないでしょう。日本の敗戦→占領を示唆したものです。
しかしかとうさんの「墓の国」、heavymetalさんの「旗の国」は、「○○の国」の「○○」の部分まで頭韻を揃えてみたもので、本家よりも技巧的でした。どちらも、こののちの日本の運命という点では言い当てていますしね。そして、もっと不吉ですが、「黄泉の国」という日本語を持ってきたとねぬまさんもよく考えたなぁ、と思います。アメリカ人はこんな言葉は知らないだろう、とのことですが、この文面自体、阿川弘之の推理のようにおそらくは日本人が考案したものであると考えたほうが自然でしょう。G7+1さんの「雨の国」、「ベトナム戦争を風刺した曲(タイトル忘れました)」はおそらくクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの『雨を見たかい?(Have You Ever Senn The Rain?)』でしょうね。歌詞の中の「(晴れた日に降る)雨」というのが、ベトナム戦争のときに米軍が投下したナパーム弾のメタファーであることはよく知られています。そのため、この歌は反戦歌と見なされ放送禁止になっていますね。
ということで、明日は62回目の終戦記念日です。私の祖父母は、幸運なことにみな戦火・戦災をくぐり抜けていまも健在ですが、その味わった悲惨や労苦は私の想像を超えるものであったろう、と思います。私の直接の親類縁者に戦没者はおりませんが、明日は黙祷をいたします。




九段下の昭和館には何度か行ったことがある。人気blogランキング