『ニシノユキヒコの恋と冒険』

ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
ニシノユキヒコという、「姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない」男を、彼と交情があった10人の女性が回想して語る、という形式の連作短編集。「どうしようもないろくでなし」で女たらしながら、最後には必ず女性に去られてしまうニシノユキヒコの恋と悲しみを描いていたりするのだけれど。
個人的に、あんまり面白くなかった。やっぱり、女性目線でないと共感、というかすんなり読みにくい内容だったような。第二章に当たる「草の中で」は切なくて透明で割りと面白かったけど、これは青春小説っぽかったからだろうな、たぶん。好みのモンダイ。
川上弘美は、デビュー作の『神様』が面白かった。いま、高校の国語の教科書にも載ってたりする。




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