♪すべてを脱ぎ捨て〜た〜ら〜 お〜いで

ポスターにJRから「待った」がかかった岩手の裸祭り「蘇民祭」に、今度は警察から待った
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080209k0000m040141000c.html

岩手県奥州市の黒石寺蘇民祭(こくせきじ・そみんさい)(13〜14日)が、今度は山場の主役が全裸になるかどうかで揺れている。下帯姿の男らが奪い合う蘇民袋を小刀で切り裂く役は07年まで伝統通り全裸だったが、岩手県警水沢署が今年初めて「公然わいせつに該当し、警察として措置する」と事前警告したためだ。運営する16人の世話人の中には「仮に逮捕されても伝統は守る」と逆に意気込む人もいる。
世話人の一人は裸で本堂の格子に登り近くに袋が来た瞬間、口に小刀をくわえて男衆の上に飛び降りる。そして四方をにらみ袋を切り裂くと、中から護符の小間木(こまぎ)がこぼれ落ち、争奪戦はクライマックスを迎える。
元々、参加者はみな全裸だった。しかし女性観光客が増加し、露出目的の参加者も現れ、寺側は数年前から「祭事外で全裸にならない」「一般参加者は下帯を付ける」と規制してきたが、世話人の全裸は許していた。
しかし1月、水沢署から全裸への事前警告が口頭で数回初めてあった。荒川文則副署長は「『神事だから黙認』と思われていたかもしれないが、法律に抵触する行為があればしかるべく措置するスタンスは不変。昨年までも現場で警告制止してきた」と話す。境内での宗教行為だから罪にならないとの声もあるが、荒川副署長は「観光客がおり、公然性がある」と言う。寺の女性住職、藤波洋香さん(55)は「対応に苦慮している。もう少し伝統文化への理解があっていいのでは」とこぼす。

何気なく読んできて、最後のオチにビックリさせられました。住職、女性なんだ(笑)。
しかしまぁ、お隣の県で「泣く子はいねがぁ、裸の女はいねがぁ」的な事件があっただけに余計に神経を尖らせているのかもしれませんが、警察も野暮の極みみたいなことを言うもんだなぁ、と個人的には思います。女性観光客も、そういうのがイヤだったら観に行かないでしょうし。いや、それ目当てで行ってんだろってんじゃなくてね。当然、そういうこともあるだろうってことを織り込み済みで行ってるはずでは? ということなんですが。
裸なんて、ただ単にそこにあるだけのもんに過ぎないと思うんですけどね。それがエロになるのか芸術になるのか茶飯事になるのかは、ひとえに「受け止め方」のモンダイであって。たとえばフィギュアスケート浅田真央をエロさ満点の視点で見てハァハァする人もいれば、雪中で袋を切り裂く全裸の男に勇壮さを感じる人もいるわけですから、極端な話。
しかしあんな寒い中で全裸になる男性は、中原中也の『汚れつちまつた悲しみに』の一節みたいなことにならないんでしょうかね。それがボキの余計な心配です。





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