映画『人のセックスを笑うな』鑑賞

(ネタバレなし)
http://hitoseku.com/
えー、観てきました。すげぇな、混んでるのな。1000円で観られる水曜日だったからかもしれないけど、かなりのもんでしたよ。
評価は★★☆☆☆。うーん、こんなもんで。あ、でも原作を読まないで観に行ったらもうひとつぐらい★が…かなぁ? わかんないけど。
感想。後半が冗長。あと、蒼井優は必要か? まぁ、これは彼女が悪いんじゃなくて、彼女が演じる「えんちゃん」に原作にない要素をいろいろ詰め込んじゃったからなんだけど。ラストの「取ってつけた」感もなーんだかなぁ。原作ではあのくだりがけっこう気に入ってたので、もう少しちゃんと処理してほしかったところ。って全体的に点が辛いですが、これは私に原作への思い入れがあるからです。認めます。忠実になぞれ、とはもちろん言わないけれど、映画化した結果、こちらが原作に対してあらかじめ持っていた何かのイメージとの齟齬が出てしまったかなぁ、と。個人的な意見ですが。
でも、悪かった点ばっかりじゃないのももちろんで。まぁ、どこのどんな部分がよかった、についてはここでは書きません(書けません)けど。いるはずないとは思いますが、もし聴きたいという方がいらしたら、直接私に訊いてくれれば場合によってはまぁお話しするかもです。どんな「場合」かは知りませんが。
いま手元に本がないんでちょっと記憶が定かでないんですが、確か原作にはなかったけど、個人的にグっときたセリフ。

「……電話、出たくなっちゃうから」
「出ればいいじゃん」
「出たら、逢いたくなっちゃうから」

結局、こういうことを言いたい作品なんだろうなぁ、『人のセックスを笑うな』は。
ところで永作博美よりも、たとえば小泉今日子のほうが「ユリ」っぽいな、と観終わってから気付いた。永作博美も悪くはなかったんだけど、ちょっと若く見えすぎる。
あ、そういえば映画では群馬が舞台になってたんだけど(原作では東京)、松山ケンイチん演じる「みるめ」が、インクが出なくてペンが書けないことを「書かさらない」って言ってたのに方言好きとしては反応してしまった。群馬でも言う言葉なのかな? 北海道とか岩手のほうでは言う、と聞いたことがあるんだけど。





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