映画『ぼくの大切なともだち』観賞

(ネタバレなし)
最終日に観てきました。渋谷Bunkamuraにて。
↓音注意
http://www.wisepolicy.com/mon_meilleur_ami/
評価は★★★★☆。★×4.5ぐらいでもいいかな。なんと、実に11年ぶりに洋画を劇場で観ました。ルコント作品、というかフランス映画デビューです。フランス映画は、なんだか小難しくてよくわかんなさそうという先入観がありましたが、とても面白く観られたので大変に満足。

「愛はお金で買える。けれど、友情は決して買えない」

美術商のフランソワ(ダニエル・オートゥイユ)は、自分の誕生日ディナーの席上、出席者に「お前には友達がいない。ここにいるやつは誰一人お前のことを友達だと思っていない」と宣告されたことがきっかけで、ある賭けをする。それは「10日以内に『親友』をみんなに紹介する」こと。賭けの対象は、その日自分が落札した古代ギリシャの壷。
フランソワは、心当たりの人物のところを次々に訪れ「きみは僕の友達だろう?」と訊ねるが、帰ってくる答えはどれも、けんもほろろなすげないもの。焦る彼は、ひょんなことからタクシー運転手のブリュノ(ダニー・ブーン)と出会う。誰とでも、自然になかよく話ができる彼を見て、フランソワは「友達作り」の指南を願い出た。ブリュノはフランソワに、友達作りの三つの秘訣を教え、いっしょに「トレーニング」を積むが、結果は芳しくない。果たして、フランソワの友達作りと賭けの行方は…。
いい感じに笑えて、ほろりとさせられる大人の映画、という感じでした。でも、男女問わず幅広い年齢層に受けそう。洋画を観ない私が最初から最後まで退屈せずに観られたんだから、オススメです。
そんなことよりなにより! ここをご覧のクイズ屋の皆さんにおかれましてはこの作品、超々必見ですよ! なんとブリュノは、「超クイズマニア」という設定なのです。しかし、緊張してしまうのか、TVのクイズ番組の予選では(バツグンの知識量を誇りながら)緊張してテンパってしまい、挙動不審になって連敗中というんだから(我々にとってはある意味で)リアル。こら、そこのキミ! 具体的な人名を思い浮かべないように! 最後も、そのクイズが効果的な仕掛けになって物語が展開します。ていうか、なんでこの映画が(既に公開終了してしまった)いままで、クイズ屋の間で話題にならなかったか不思議。DVDが出たら要チェックのこと。
あと、フランソワとの共同経営者・カトリーヌ役のジュリー・ガイエがかわいかった。もう36歳らしいけど。この人の経歴もなかなかユニークらしいので、注目してみたいです。





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