6次の隔たり

4月に職場を替わって、5ヶ月余りが経った。最初のうちはおとなしくしていたが、どこから、誰から知れるのかわからないが、「一斗はクイズ王だったらしい」という噂が立ち、今では職場で周知のこととなってしまった。ただ、そのことでいじられたり話題にされることは、ほとんどない。もう他部署の係長から、業務中に「一斗くん? あのさぁ、なんで『かっぱえびせん』って『かっぱえびせん』て言うの?」という内線電話がかかってくることもない*1
さて過日、職場の飲み会があり、店に向かう途中、まだあまり話したことのない、他部署の、私よりもけっこう年上の方と一緒になった。そのとき、「一斗さんはクイズ王だったんだって?」という話になったので、「いやぁ、クイズ王ってほどではないですし、昔の話ですよ」とお茶を濁していたら、「僕の大学の後輩にもね、『ウルトラクイズ』で勝ったやつがいるんだよ」という予想外の展開になった。
「え、本当ですか!? なんていう方ですか?」
「んーとね、サークルの後輩だったから、名前ははっきり覚えてないんだけど…」
その方が何歳ぐらいなのかがはっきりわからず、また出身大学も知らないのでカマのかけようがない。「第何回ですか?」と訊いたところで絶対に知らないだろうし。
「そうですか…。何の賞品をもらってたか、なんていうのはご記憶じゃないですか?」
「あ、確か潜水艦もらってたよ」
世間は狭い。金子さんとは私、まったく接点がなかったので、なんだかちょっとうれしかった。もっとも、名前すら覚えていないということだから、その職場の方から金子さんに直接つながることはないだろうし、別につながらなくてもいいのだけれど。



『ウルトラ』のクイズ王にも、もうご存命でない方もいらっしゃるのだよなぁ。人気blogランキング

*1:実話である。その場で答えたが。