羊をめぐる冒険

私はラムが大好きだ。真剣に大好きだ。酒のほうではなく、肉のほうだ*1
ラムと書いてはみたが、別にマトンだってかまわない。臭みなんて気にしない。むしろちょっとぐらい臭いほうが燃える。アレと同じだ(どれ?)。臭いバッチコイだ。
13年ほど前、初めてギリシャに行ったときは、6日間、毎日ラムを食べていた。スブラキ、ギロピタと、いくら食べても飽きなかった。
10年ほど前、なぜか突如としてやってきたジンギスカンブームのときは自由が丘の某店によく行ったものだったが、ブームが去った後、「逆『雨後の筍』」のように次々と店が消えたときには歯噛みして悔しがった。
6年ほど前、「食べ終わったカップ麺の蓋を、飛行機で札幌まで届けにいく」という仕事のときは、日帰りだったが、ついでにサッポロビール園で心ゆくまでラムとビールを堪能した。幸せだった。
3〜4年ほど前に、「小肥羊」で火鍋の味を覚えてからは、あの辛さとラムの旨さに、もう虜になってしまった。
半年ほど前に、三軒茶屋の某ジンギスカン店に一見さんで行ったときは、ロール肉が出てきたのに喜んでいたら「お客さん、北海道の方ですか?」と訊かれた。
こんな具合に、私はラムが好きだ。近年では、ついに「ご家庭でできるラム火鍋の素」を発見・入手し、自宅でラムラムしているのだ。
http://anzco.co.jp/03_products/hinabe.html
しかし、私が住んでいる首都圏では、牛肉や豚肉などと違って、ジンギスカンや火鍋用のラム肉は、そうおいそれと手軽には購入できない。骨付きのラムチョップは割に見かけるが、そんなものでは火鍋はできない。私は探した。そこに行けばどんなラムも食えるというガンダーラを探した。あまりに思い詰めていたせいか、夢にまで見た。思いつつ寝ればや人のみえつラム。人ではなくて羊だけどな。ムダ五・七・五・七・七。
その結果、コンスタントに羊を入手できるスーパーを私は見つけた。それも2軒も。自宅から1.8kmのところに一つと、2.4kmのところにもう一つ。しかし、ラムのためなら千里も一里。距離をものともせず、原付でヘコヘコ通っている。明日もラム火鍋を食べるのだ。ご家庭でだ。明日は一日がっつり休出だから、がんばって働いた自分へのご褒美なのだ。
もしこちらをご覧の方で、私と同じ「ラム同志」の方がいたらぜひお薦めしたいお店がある。東中野の「パオ キャラバンサライ」だ。モンゴルチックなネーミングからご賢察のとおり、羊肉をメインにしたお店なのだ。



テレビ東京の『孤独のグルメ』で紹介されていたのを観てすぐさま飛んで行ったが、料理にハズレなし。近いうちに、もう一度行きたいと思っている。
もし、あなたがいつか、この店やその他のジンギスカン屋・火鍋屋、そしてスーパーのラム肉売り場で偶然私を見かけることがあったら、耳元でそっと予言してほしい。「羊をめぐる冒険が始まる」、と。



モンゴル移住計画・・・はハードだからアイスランドかニュージーランドに。人気blogランキング

*1:むろん、酒のほうも嫌いではない。