とりかえしつかないことの第一歩

以前、昼下がりのランチを、セレブ御用達の高級本格中華「餃子の王将」にてしたためていたときのこと。カウンターに、メニューと一緒に「餃子の王将」の社内報のようなものが置いてあったので、なんとなく手に取ってめくってみた。
すると最後のページに、社内報にはありがちだが、社員の結婚だの出産だのの報告のコーナーがあり、出産のコーナーは、写真と共に赤ちゃんの名前が紹介されている。
DQNネーム」*1評論家の私としては(←そうだったの?)チェックしないわけにはいかない物件だったのだが、その中にこんな名前の赤ちゃんがいた。
「癒愛」
なんと読むかおわかりだろうか。これで「ゆめ」と読むのだそうだ。確かに、「治癒」の「癒」だし、「愛でる」の「愛」だから、それほど突飛な読み方ではない。それに「ゆめ」という音も、名前としてはべつだん不適当ではない。ないのだが……。
いくらポジティヴな意味とはいえ、子どもの名前に「やまいだれ」の字をつけるセンスが、私には理解しがたく、また許しがたいのであった。これってどうなのだろうか? 私の感覚のほうがヘンなのだろうか?
ていうか、姓はともかく名のほうで、やまいだれの字がつく人物っているか? とりあえず、「霍去病(かくきょへい)」ぐらいしか思いつかなんだよ、わたしゃ。前漢の武将な。他に「福地桜痴」(明治時代の有名なジャーナリスト)って人もいるけど、ありゃ号だしな。ちなみに「桜路」って芸者に入れあげてたから「桜痴」っていうんですよ。これ、豆な。
いずれにせよ、子どもの名前はちゃんとつけてあげなよ、と思うものであります。



「王将」では天津飯の塩だれが個人的には最強。別格上位は餃子。人気blogランキング

*1:「キラキラネーム」という呼び方には、そういう命名をどこかに肯定していそうなニュアンスがあるような気がするので極力使いたくない。