Time goes on

年末年始の番組表をダラダラ見ていた。相変わらず、尺だけ無駄に長い番組ばかりで、観たいと思わされるようなもんがねえなぁ、と思ってふと気付いたのだが、いつの間にか、テレ東で恒例だった12時間時代劇ドラマがなくなっていた*1。別に、毎年観ていたわけではないし、そのドラマのファンだったというわけでもないから、残念だとかそういったことはない。ただ、今まで、なんとなく当たり前のようにあったものが、いつの間にか、気が付いたらもう存在しない、ということに喪失感を覚えたのだ。
じいさんがあの12時間ドラマ好きだったよなぁ。いや、特別好きってわけではなかったのかもしれないが、毎年よく観ている姿を目にしたものだった。単に、他に観るものがなかっただけだったのかもしれないけれど。
そして、そのじいさんも、もういないことに気がついた。じいさんのいない、三度目の正月。今まで、なんとなく当たり前のようにあったものも、当たり前のようにいた人も、いつの間にか、気が付いたら消えてしまう。それこそ当たり前のことだけど、でも私たちは、そのことに「事後的にしか」気付くことができない。



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*1:正確には、まだ時代劇ドラマ枠はあるのだが、12時間から大幅に縮小されて、5時間だか6時間になってしまっているらしい。