2008-06-11から1日間の記事一覧

あの事件で思い出した小説

中島敦『山月記』。 若くして科挙に合格したエリートでありながら、官吏として、そして詩人としてと、度重なる挫折を味わった李徴。狷介で峻峭な性格の彼は、孤独の中で傷ついた自尊心を抱え、また生活の逼迫という焦燥に苛まれ、ある日ついに虎になってしま…