バランスということ

学生時代、ゼミの同級生にコヤノさん(仮名)という女性がいた。すごく痩せっぽちで背も低く、中学生、いやどうかしたら小学生にすら間違われてしまうのではないか、というぐらいの華奢な体形だった。
ところが彼女の顔は岡江久美子によく似ていた。不美人ではない。岡江久美子といったらまぁ人気のある女優さんだし、私も割合好きである。しかし、彼女は中学生に間違われそうな体形の女子大生にして、めちゃめちゃ「熟女顔」だったのだ。実年齢は20代前半、体形は10代前半〜半ば、顔は40代である。なんだこれ? 四不像?
さすがにこれは極端な例ではあるが、人間、体と顔のバランス(大きさの比率、という意味のそれではない)というものは厳然としてあるものである。たとえば高校の同級生のタノくん(仮名)は160cmそこそこの体躯であったが、顔は萩原流行にそっくりであった。これもちょっと、顔と体のバランスに少々ムリがあるといえるだろう。
他人ばかりを引き合いに出すのはアンフェアなので我が身も俎上に載せるが、私は自慢じゃないがフケ顔である。中学生の時分からおっさんのような顔のまま変わっていないので、近年ようやく年齢が顔に追いついてきた感があり、昔からの私を知る人には、どうかすると「若返ったよね」という訳のわからん褒め方をされる有様である。加えて、私はかなりガタイがいい。まぁ柔道選手かラグビー選手みたいなスペックである。これはある意味で、私の幸運といえる。縦にも横にもデカい柔道選手かラガーマンみたいな奴がおっさん顔であることのこのバランス感、納まりのよさよ。これが私みたいな顔で『電車男』の伊藤淳史みたいな身長(伊東美咲との身長差を見よ)や体形だったら、ちょっと私は世をはかなんでいたかもしれない。 
バランスのいい顔と体でよかったなぁ、と思う今日この頃。でも、叶美香ばりのセクシーダイナマイトなバディで、顔が福原愛ちゃん、みたいなアンバランスさなら(違った意味で)興味アリアリなんだけど。




そういった意味で山田花子は抜群のバランスだと思う。人気blogランキング