メンワレG

3ヶ月ほど前のこと。abarehaccyakuさんと某特番のお仕事でテレ朝へ行った。16時に待ち合わせをしていたのだが、少し早めに着いたので毛利庭園のところで、ケータイをいじっていた。程なくしてabarehaccyakuさんが現れたので、2人してテレ朝の局内に入っていった。
するとその2日後、会社から帰宅した私に父が言った。
「今日、会社の若い女の子に『土曜日、一斗さんの息子さん、六本木ヒルズにいませんでした? なんかケータイでメールしてましたけど、お仕事だったんですか?』って言われたぞ。だから『ああ、確かに土曜は仕事だったみたいだよ』って言っておいた」
は? 何だそれ? その人は何でそんなこと知ってるの? ていうか誰その人? 父に問いただすと、彼は続けた。
「そしたらその子、『ああ、やっぱりそうだったんだ。TVで見たとおりの顔だったから本人だと思ったんだけど、違ったら悪いから声かけなかったんですよ。本人だったら握手してもらえばよかったな』って笑ってたぞ」
そうなのである。父が喋ったため、父の勤める会社の社内では、今年1月の『TVチャンピオン』がだいぶ高視聴率だったのだそうな。おかげで私は父の会社の少なからぬ人に面が割れている。だが、私は父の会社の人間の顔なんて一人も知らない。なんだか、こういうのもちょっと気持ちが悪いものである。もちろん私は有名人なんかではないが、なんか「視聴者は見た!」みたいではないか。「先日、六本木ヒルズで一斗茶太さんを見ました。♪デッデッデデデッデデデッ」みたいな。よかったよ、見てたのがケータイで。これがアホ面して『デラべっぴん』眺めているところでも見られた日には、『週刊大衆』の袋とじを破いているところを見られた日には、私はどうしたらいいですか。しかも若い女性社員に。
私はどうも人に覚えられやすい風体をしているようで(自覚はないが)、「うんちく王」にチョイチョイ出ている頃は街中で人から声をかけられることが結構あった。みんなよく、あんな番組のチョイ役の素人の顔なんて覚えていたものだ。御茶ノ水の「和民」、京葉線新木場駅のホーム、日比谷の路上などで声をかけられた。いちばんひどかったのが、真夜中、赤坂の「九州じゃんがら」でラーメン食ってるときである。隣の席の女性がやおら立ち上がり私のところに来て「あのー、すいません。『うんちく王』に出ている方ですよね?」と言う。そこまで言われたら私も「……はい」というしかないではないか。口の端にとんこつスープをつけながらではあるけど。
「あー、やっぱり。いつも私、あの番組見てるんですよ。うわー。え、今日は何してるんですか?」
…ラーメン食べてます
もう今はそんなことはないが、私みたいな素人でさえこうだったんだから、ホンマモンの有名人の方はさぞ息苦しいんだろうな、と思う今日この頃。




関係ないけど以前、六本木ヒルズで松嶋尚美を見た。白かった。人気blogランキング