「蟻月」で美味しいものにありつき

恵比寿にある、ただいま超人気のもつ鍋屋「蟻月」に行って来ました。この店のことを知ったのは割と最近のことなのだけれど、この店のことを教えてくれた人が「とにかく予約が取れない、2週間先まで予約が一杯、芸能人もよく来る」と言っていたので、どりゃどりゃ、そんなら一度のぞいてみべぇか、ってな感じで行くことに。
2週間前に予約を入れたのだけれど、まぁ電話がつながらないことつながらないこと。毎日、15時半から予約受付開始だそうで、15時半によーいドンで電話をかけたのにずーっと話し中。結局45分間かけ続けてようやっと予約が取れた。これだけ苦労したんだから、さぞ旨いんだろうな? と期待も膨らんでお店へ出向いたわけなのでした。
http://www.arizuki.com/index.html
もつ鍋は割と好きなのだけれど、ちゃんとしたお店で食べるのは実は初めて。こちらには「白(みそ味)」「赤(しょうゆ味)」「金(あっさり味)」の三種類があるのだけれど、メニューの先頭に載っていていかにも「おすすめ感」漂う(実際おすすめらしいが)「白」をチョイス。なお、お店のサイトには「炎(韓国チゲ風)」ってのも出ていたが、今日見たメニューにはなかった模様。見落としてたかな?
http://www.arizuki.com/document/nabe.html
で、その「白」がこちら。

おお、ヤバい(←若者的用法)。美味しそう。見てるだけで美味しそう。上に散らしたニラ以外は煮上がった状態でテーブルに供されまして、真ん中のコンロに火が入ると、ほどなくぐつぐつと、さらに美味しそうな音を立てるのですよ。ひゃー。
さっそく食べてみよう。いただきます、もぐもぐ。
うっわ、すごい。甘い、甘いよこのもつ。甘みがあるよ。そして柔らかいのに歯ごたえもあって、しかし臭みはどこを探したって見当たらない。これは旨い。人気に違わぬ味です。「私、もつキライだから。なんか臭いし」とかいって食わず嫌いしているそこのお姉ちゃんにも自信を持ってオススメいたしましょう。濃厚でまろやかな、みそ仕立てのスープもまたバツグンで。家でもつ鍋を食べるときはだいたいしょうゆ味が多いんで、この風味は新鮮な気がした。でもよく考えてみりゃ、居酒屋の煮込みだってたいていはみそ味だもんな。などと感心しつつ、もつ齧る、豆腐をハフハフ食べる、ちょっとスープをひと口、追っかけでニラとキャベツ、またもつ齧る、みたいな感じで箸と口を休みなくルーチンで動かす。なぜって旨いから。そりゃ予約も取れんはずだ。もちろん店内は満員。もつのコラーゲンが美容にもピッタリ、かどうかは知らないが女性客が多いご様子。賑やかですわよ。一品料理で頼んだ酢もつ、明太子の玉子焼きもなかなかで、堪能いたしました。
と、ここまで持ち上げてますが、基本的にウソは書いてません。蟻のまま、じゃなくてありのままを書いてます。なので、ここからもありのまま書きますが、もつ鍋を3分の2ばかり食べたところで、私の口中に何か違和感が。取り出してみると、ちっちゃなビニール袋の破片。なもんで店員さんを呼び、「あの、こんなものが入ってましたよ」と(あくまでソフトに、ジェントルに)告げてみました。すると「誠に申し訳ありません、すぐに作り直します」と迅速に頭も鍋も下げ、すぐに新しいものを持ってきてくれました。さすが人気店、対応も素早いです。正直、あらかた食べちゃったあとだったんで「いや、別にそこまでは…」と言ったのですが、ちゃんと持ってきてくれました。さらに、その後も店長的な方がやってきて丁重なお詫びをされ、デザートのアイスもサービスしていただきました。かえって恐縮。こういうアクシデントがあったおかげで(?)、お店のふところも見られたような気がします。でも異物混入は二度とカンベンな。
ということで総じて満足。今度はぜひ「赤」や「金」も試してみたいところですが、また予約電話合戦を小一時間続けるのはしんどいなぁ。ま、人気だから仕方ないですけども。
ちなみにここ、食べたあとはヘタな焼肉屋以上ににんにく臭がついてしまいます。ファブリーズ必須。女性を連れて行く殿方、そのあとにあま〜い展開やムフフな展開の一つや二つを期待するのはよしたほうが無難でしょう。私もそんな展開には持ち込めませんでしたし(←え?)。




シメのご飯や麺を食べそびれたのが残念。人気blogランキング