松山さんのこと
いま、私と一緒に仕事をしている人に、元ヤンでバツイチで坂口良子を悪くしたような感じの松山さん（仮名）という女性がいる。気の置けない人で、私は彼女から「とまちゃん」と呼ばれているのだが、仕事の合間に（というか最中も）よくしょーもない会話をして遊んでいる。そんなある日のお話。
松山「とまちゃんは、運動とかはしないの？」
一斗「見りゃわかるじゃないですか。しないっていうか、できないんですよ。見るのも好きじゃないし」
松山「まったくなんにも？」
一斗「水泳ぐらいなら人並みにできますけど」
松山「泳げばいいじゃない」
一斗「どこでですか？ そのためにフィットネスクラブに入るのなんてバカバカしいですよ」
松山「○○（地元の地名）に、市営プールがあるでしょ」
一斗「えー！？ あんなとこ、もう20年以上前の小学生の頃に行ったっきりですよ。まだやってるのかな」
松山「やってるやってる」
一斗「あそこって、ごみ焼却場が近くにありますよね」
松山「そうそう。その熱で温水プールにしてるんでしょ」
一斗「熱を再利用してるんですよね」
松山「うん」
一斗「……火葬場の熱とか再利用できないのかな」
松山「あはははははは。私はやだな」
一斗「ダメですかね」
松山「溺死した人を焼いて、遺族がワンワン泣いてる横でバッシャンバッシャン泳いだりしてね」
一斗「…え、乗っかるんですか？ 止めましょうよ、 不謹慎なネタなんだから（笑）」
ちなみに最近、松山さんのお母さんが亡くなったのだが、彼女曰く。
「火葬場で待ってるとさ、『○番の松山さま、焼き上がりました』っていうアナウンスが流れるんだよ。なんなの『焼き上がりました』って。パンじゃねぇっつぅんだよなぁ（笑）」
松山さんはいい人です（←取ってつけたように）。
