呪われた家系におびえて

自分だけは、大丈夫だと思っていた。
自分とは、無縁のことだと思っていた。
根拠というにはあまりに薄弱なものを振りかざして、いや、その陰に隠れて。
すっかり気を抜いていた自分が。まさか、この自分が……。






















ハゲるなんて………。


もちろん、いきなりカタストロフが起こったのではなく、「若干の生え際の後退を確認した」(M字型)という程度なのだが、何しろ油断しきっていたところに急にきたもんで、私はものすごく狼狽している。カラを剥ぎ取られたヤドカリみたいに狼狽している。
うちは父方がハゲ(おでこからくる)の家系(←ラーメンではない)で、母方が白髪の家系である。弟は明らかに父方似で、私の髪質は間違いなく母方似(髪の毛が太くて硬くて多い)だったので、絶対に自分はハゲないと思っていたのだが。まぁ、まだ全然深刻なレベルではなく、髪の毛を上げたって、言わなければ気付かれないぐらいのものではあるのだが、放置しておいたらどんどん進行してしまいそうな気がしてこわい。なんで突然こうなってしまったのか。やはり加齢のなせる業か。30歳は頭皮の曲がり角なのか。たぶん原因は、今年に入ってからの「規則正しく不規則な生活」にあるんではないかとにらんでいるのだが、この生活は(諸般の事情により)当分続く見込みなのでおそろしい。またこの他にも酒は大好きだわ辛いものも大好きだわで、髪に悪いことを買って出ているようなものだからヤバい。
内心、「頭頂部からこなくてまだよかった」と思ってはいるのだが、母方似の髪質の私に襲いかかったのだから、「進行」(というか「侵攻」)が頭頂部との二正面作戦でこないとも限らない。そうなったらもう無条件降伏だ。いっそスキンヘッドにでもしてしまおうか。
どうしたらいいんでしょうかね、生え際の後退を食い止めるには。どなたか、耳寄りな情報がございましたらぜひに、ぜひに。




さすがに写真をアップする勇気はなかった。人気blogランキング