映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』鑑賞

(ネタバレなし)
昨日の初日に観てきました。本作もけっこうな人気のようですね。私の観た劇場・回は席に若干余裕があったようですが、全国で前作を上回る初日動員数だったそうで。
評価は★★★★☆。前作に引き続き、めちゃくちゃ安心して観られます。心地よいベタを堪能。「次の展開はどうなるんだろう?」だなんて、映画全編を通じて一度も思わされませんでした、いい意味で。また今回は、前作に比べてより「泣かしトラップ」が多く仕掛けられていて、でもそれがあざとくなくていい感じです。個人的には、鈴木オートの社長・則文(堤真一)が戦友会に行って*1戦友の牛島(福士誠治)に再会するシーンがキました。私の最初の「泣きポイント」はここでした。今回も、本筋やいろんなエピソードは原作のいいとこ取りなんで(戦友会の話も確かそうだったような)、原作ファンはどれがどの話か探しながら観るのも一興かと。
今回は茶川(吉岡秀隆)が、淳之介(須賀健太)やヒロミ(小雪)と一緒に暮らすために芥川賞に挑戦する、というのが話の本筋で、それに一平(小清水一揮)と再従妹の美加(小池彩夢)、六子(堀北真希)と同郷の武雄(浅利陽介)の淡い恋模様なんぞも絡んできて、といった感じになってます。


以下、一斗的見どころ・雑感。
・原作では気弱なキャラの則文が映画ではキレキャラになってるのは前作同様だが、キレキャラの堤真一はどうしても雨上がりの宮迫に見える
貫地谷しほりが出てた。よう映画出よんなぁ。これで今年に入って私が観た/観る映画の6割がたに出てることになる。まぁ好きなんだけど
・気のせいか、私が観る「神戸浩が出る映画・ドラマ」では彼は必ず郵便局員をやってるような気がするのだが
・一平の先生役で吹石一恵が出てる。そうかぁ、先生役かぁ。映画『ときめきメモリアル』からもう10年だもんなぁ。ということは『セピアの夏のフォトグラフ』からも10年てことかぁ(←もういいだろ)
・美加の父親役が平田満なんだけど、彼なら、もし皇室を映画化する際には今上陛下を演じられると確信した。映画化なんてするのか、そもそもできるのかという議論はあろうが、イッセー尾形昭和天皇を演じたんだからあり得ない話じゃない
・作中における東京タワーの位置関係などから考えるに、一平たち一家が暮らす鈴木オートはどう考えても東京都港区、それも三田の国道1号線から一本路地に入った界隈だと推察されるのだが、慶應義塾大学のキャンパスがある形跡がない。ナゾだ


前作は日本アカデミー賞を総なめにしましたが、今回はどうなんでしょうね。とりあえず、観て損はない映画かも、と一斗的にはオススメしておきます。最近泣いてないという方はぜひ。




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*1:ていうかこの「戦友会」という単語が既に昭和だろ。作中には何の注釈もないですが、子どもなんか観ててわかったのかな。