「国民病」のナゾ

父親が、どうも花粉症になったっぽい。あたたかくなった昨日ぐらいから、風邪でもないのにやたらくしゃみを連発し、鼻もズルズル言わせている。
私と母親は、二十年選手の花粉症持ちなのだが、そんな私たちを、花粉症知らずだった父はよく笑っていた。「ニホンザルも花粉症で苦しんでるってワイドショーでやってたけど、要するにお前たちはニホンザル並みってわけだ」などと言って。
そんなわけで、老体にいきなり花粉症に襲いかかられた父には(同じ悩みを持つものとして)同情するけれど、多少「いい気味だ」という気持ちもないでない。
ところで、私の父親ではないが、「(いままで平気だったのに)今年からなんか急に花粉症になっちゃったよ」という声を聞いたことはないだろうか? 私の周りにはけっこういるし、私自身もいきなりかかったクチだ。母親が悩んでいるのを目にしていて、「うわぁ、花粉症ってのもタイヘンなんだなぁ」と思っていたら、ある年の春にいきなり「へぇーくしょーんっ!」ときたのである。
ところが、「今年から急に花粉症になっちゃったよ」という話は聞くのに「今年から急に花粉症治っちゃったよ」という声は聞いたことがない。これはフシギだ。このままでは日本中が花粉症になっちゃうんじゃねぇの、わかんねぇけど。





私、今年はまだいまのところ平気です。人気blogランキング