歌舞伎鑑賞デビュー

してきました。人からチケットを譲っていただける機会があったので。前々から、ちょっと観てみたいとは思いつつも、なんとなく敷居が高い気がしていたのですが、せっかくのことなので、ありがたく行くことにあいなったのです。
というわけで、観に行ったのは歌舞伎座の「七月大歌舞伎」昼の部『義経千本桜』です。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/images/handbill/kabukiza200807b_handbill.jpg?html
私でも(残念なことにもっぱら「クイズで」だけど)知ってる超有名な演目なので、鑑賞ビギナーにはよかったのかも、という感じです。
最初の「鳥居前」の段では、荒事(っていうんだっけか? クイズでしか使ったことない単語だけど)の忠信が、「おぉ、なんというか『歌舞伎』だなぁ」て感じがして面白かった。我ながら小学生みたいな感想です。なんで「初音の鼓」が頼朝討伐ってことになるのかなぁと思ってたけど、「(鼓を)打つ」が「(頼朝を)討つ」とかかっていることに、段の後半で気づく。ありゃりゃ。
吉野川」は、なんか眠かった。いっしょに行かれた方は玉三郎の踊りを興味深くご覧になっていて、感動していたようだったけれど。やはり歌舞伎なぞ場違いで、観に来るんじゃなかったか…って思ったが、とりあえず寝ないで最後まで観た。ああ、所詮縁なき衆生
けれど、最後の「川連法眼館」の段はケレンみたっぷりで、初心者の私にも面白く観られた。海老蔵が早変わりするわ、消えたかと思ったらとんでもないところから出てくるわ、あげくに宙乗りまでするわで、目を奪われてしまったよ。席が3階だったので、最後に宙乗りのまま(ただ吊られているだけのように見えるが、アレは見た目以上にすっごくしんどいと思う)、舞台から上に上がっていきはけていく海老蔵を、間近で見られて満足のまま大団円。「海老蔵はムダにいい体しているなぁ」と思ってたけど、あれ「ムダ」じゃないんだな。あれぐらい体鍛えてなきゃやってらんないんだな。そりゃ米倉涼子サトエリもいわされちゃうわけだ。ちなみに私、海老蔵と同い年なんだよなぁ。
全体的によくわかんないところもあったけれど、まぁ楽しく観ることができてよかったなぁ、と思った。
ただ、チケットを譲ってくださった方には「『川連法眼館』が『全員集合』のコントみたいで楽しかったです」っていう感想は言えないなぁ、呆れられそうで…。





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