映画『そして父になる』観賞

(ネタバレなし)
観てきました。評価は★★★☆☆。個人的には最後まで観ていられましたが、なんとなくクライマックスの盛り上がりに欠けるというか、「あっ、ここで終わり?」という感じはありましたね。観て号泣する、という映画ではないような気がしますので、そういうのをご期待の向きには要注意かと。号泣というよりは、静かにはらはら泣けるという感じ。とりあえず、赤ちゃんの取り違えが起こった理由に絶句。そっちにフォーカスして映画が一本できるんじゃねえか、というくらいの。
どの登場人物にシンパシーを覚えるかというのは、年齢・性別・独身/既婚・子どもの有無などによっていろいろと変わるんじゃなかろうかと思いますが、私は、福山雅治演じる最低な父親の野々宮良多のほうに共感してしまいましたね。この映画のタイトルは『そして父になる』ですが、そうだとするならぱ私は一生、「父」にはなれないだろうな、という気がしました。なりたいとはあまり思っていませんし、なる予定もないのですけれど。
偶然ですが、これを観た日にEテレの『SWITCHインタビュー 達人達』で監督の是枝裕和姜尚中の対談がやっており(ふだん観ない、というか存在すら知らない番組だった)大変興味深く観ました。姜尚中の小説『心』も読んでみようかな。



福山雅治よりもリリー・フランキーの演技のほうが、ハリウッドで注目されているとのこと。人気blogランキング