『人のセックスを笑うな』

人のセックスを笑うな
読んでいるうちに、哀しくなって、最後まで読み通せるか自信がなかった。
内容自体は、特に哀しい話というわけではないんだけど、いろいろ考えたり、いろいろ思い出したり、いろいろ哀しくなったりしてしまった。
つまるところ、男が年上の女性と付き合ったり好きになったりするというのは、ある意味で「勝ち目のない戦い」を挑むことなんだなぁ、と思う。
そして、結局最後まで読み通してしまった。読み通したら、やっぱりすっかり哀しくなった。読むんじゃなかった。
とは思わないけれど。

オレはユリの顔を思い浮かべた。オレには彼女がおばあちゃんになったときの顔は、わからないんだな。でも、最後に会ったときのユリの笑顔は、残っていくんだな。


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