ご常連さん

家の近くのデパ地下に、2〜3ヶ月にいっぺんぐらい、京都の「大徳寺さいき家」さんが、物産展的にだし巻き玉子や鯖寿司を売りに来る。
http://www.saikiya.com/
こちらのだし巻き玉子はとてもおいしいので、たまたまデパ地下に寄ったときに売っていれば必ず買うし、時には物産展情報をチェックして買うこともある。とはいっても、一週間程度の出店期間中に、多くて二度買いに行くぐらいである。
で、先日も来ていたので、買っていこうと店に立ち寄ったら、若い女の店員さんが私を見るなり「あっ、いつもありがとうございます!」と挨拶をされた。大変失礼なのだけれど、こちらとしては正直なところ、店員さんの顔までは覚えていないので、「えっ?」と一瞬虚を突かれた。そして、「いつも(一斗の)笑顔に癒されてます!とおっしゃった*1。聞き間違いなどではなく、確かにそう言われたのだ。「私もお姉さんの笑顔と、だし巻きの味にいつも癒されてます(にっこり)」などと気の利いたことを言えるはずもなく、もう完全にうろたえてしまった私はただ、ぎこちなく笑いながらだし巻きをまた買ったのだった。
確かにまぁ、いつも仏頂面をしていたつもりはないけれど、「笑顔に癒される」なんて初めて言われたよ。「笑顔がいやらしい」ならたまに言われるけど。でもって、普通この手の会話って「客→店員」じゃないか? イメージ的に。いや、ちっとも悪いことじゃないし、もちろん不愉快でもなくて、むしろうれしいことなんだけど、なんだかとにかくびっくりした。そして照れくさい。しかしうれしい。
レストランとか居酒屋みたいに、客が比較的長い時間いて飲食をするところなら覚えられるのもわかるが、物産展的な仮設店舗で顔を覚えられるなんて、よっぽどではなかろうか。そんなにだし巻きを食いたそうな顔をしてたのかな。あるいは風体や挙動が著しく不審で、店員さんの印象に残ったとか。いずれにせよ私ができることは、これからも「癒し系(!?)」の笑顔でだし巻きを買いに行くことだけである。



普通のも美味しいが、葱入りのもなかなか。人気blogランキング

*1:ちなみに言っておくと誰にでもそう言っていたわけではなかったようだし、いままで何度か買っていたが、今回初めてそう言われた。